選鉱とは、鉱石の中から目的の鉱物を選び出す作業です。目で探すことも可能ですが、鉱石に含まれているダイヤモンドの存在確率は極めて低い(数千万分の一)ため、ダイヤモンドのユニークな特性を利用して、ダイヤモンドの選鉱は機械的に行われています。ダイヤモンドの選鉱方法を紹介しましょう。
まず、鉱山内部で、ダイヤモンドを含んだ岩石は、約15 cm 程度の大きさに粉砕されて、地上の施設へ運ばれます。この岩石をさらに細かく粉砕するのですが、大型のダイヤモンド結晶が含まれていると、粉砕作業で割れてしまいます。そこで、まず、目で確認します。鉱山では、ボーナス制度を導入して、作業員のやる気を引き出しているそうです。鉱物標本として販売されている、ダイヤモンド入りのキンバーライトは、この段階で見つけられたものです。
次に、細かく岩石を粉砕し、ダイヤモンドの様々な特性を利用して、機械的に選び出していきます。ダイヤモンドの比重(約3.6)が比較的大きいことを利用して、泥水の浮力によって比重の小さい鉱物を取り除きます。すると、ダイヤモンドと比重の大きい鉱物の混合物ができます。
次に、水とグリースを使用して、ダイヤモンドを選び出します。ダイヤモンドには、水をはじくが、グリースには付着するという性質があり、これを利用します。グリースを塗ったベルトの上に、水で濡らしたダイヤモンドを含んだ混合物を載せると、水をはじくダイヤモンドがベルトに貼り付きます。この様にして、ダイヤモンドを機械的に集めることが出来ます。
また、ダイヤモンドが蛍光を発することを利用して、ダイヤモンドと比重の大きい鉱物の混合物から、ダイヤモンドを選び出すことも行われています。混合物にX線を照射し、光ったものだけを空気銃で吹き飛ばすことによって、選び出しています。
以上の作業を経ても、別の鉱物が含まれています。最終的には、人間の目で見て、手作業で取り除かれています。 |