紅水晶

紅水晶

紅水晶2

Itinga, Minas Gerais, Brazil

Itinga, Minas Gerais, Brazil

 自形(結晶本来の形)をなしている紅水晶は珍しい標本です。ブラジルのミナスジェライス州だけで産出します。光を浴び続けると、紫水晶のように色が薄くなるので、保管には気を付けてください。紅水晶にはリンが不純物として含まれており、天然の放射線によってカラーセンター(特定の色の光を吸収する性質)が発生していることが、紅色の原因です。光が通過する際、緑色の光が結晶に吸収されて、通過する光の色は紅色になります。ところで、紅石英はチタンの混入が紅色の原因となっており、同じような色彩ですが紅水晶と異なっています。混入元素の違いによって、結晶のスタイルが違っている(紅石英は塊状、紅水晶は水晶の自形)のかもしれません。

紅水晶(原石標本)


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