琥珀(アンバー)

虫入り琥珀(アンバー)(左:全体写真、右:拡大写真)
虫入り琥珀(アンバー) 琥珀中の虫の化石
Klaipeda, Lithuania

ブルーアンバー(左:通常光下、右:紫外線下)
ブルーアンバー ブルーアンバー(紫外線)
Mogok, Myanma

 琥珀(こはく)は、松や杉などの針葉樹の樹脂が地中で固まって化石です。宝石名はアンバーといいます。化学組成は変化に富んでいますが、全ての琥珀には、炭素、水素、酸素の他、硫化水素が含まれています。色はふつう、黄色、茶色、黒色などですが、赤色や乳白色ものも存在します。
 琥珀には、気泡や葉の他、虫やトカゲなどの化石が含まれたものがあり、姿が明瞭なものは珍重されています。上側の標本は虫の化石が含まれている虫入り琥珀で、映画「ジュラシック・パーク」で有名になりました。この標本は新生代第三紀(6500万年前から164万年前まで)に形成されたため、恐竜の再生には使えません。もっと古いもの{恐竜が生息していた中生代(2億5000万年前から6500万年前まで)に形成されたものも存在している}が必要です。
 琥珀の一部には紫外線の照射によって青白く光るもの(下段)が存在し、ブルーアンバーと呼ばれています。ドミニカでは、太陽光(紫外線が含まれている)でも青色を呈しているものが採取されていますが、たいへん高価です。

パワーストーン
 琥珀は、西洋では太陽の精が凝集した石、日本では神の霊が宿る石と考えられていた。悪霊をはらい、幸運と繁栄をもたらす。

琥珀(こはく)
琥珀(こはく) (ジュエリー) ●琥珀(原石標本等) ●虫入り琥珀


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