鉄のバラ

化学式:Fe2O3


Ouro Preto, Minas Gerais, Brazil

 鉄のバラの正体は赤鉄鉱(Fe2O3)である。スイスのアルプス産のものが有名であるが、この標本はブラジルのミナス・ジェライス州のオール・プレートで採れたものである。赤鉄鉱が火山ガスから直接結晶化した時に、薄板状に形成した結晶が花状に集合して、鉄のバラは誕生したと考えられている。この様にして形成した赤鉄鉱の量は少ない。そのため、鉄のバラは鉄資源としては利用されてない。鉄資源として利用されているのは、海水中に溶けていた鉄が酸化されて形成した赤鉄鉱である。
 赤鉄鉱は宝石(宝石名:ヘマタイト)として用いられることもある。光輝が強い黒色をしているので、黒ダイヤとも呼ばれている。

赤鉄鉱(外国産原石標本) ●赤鉄鉱(国産原石標本) ● ヘマタイト (原石)


Copyright (C) 1996-2009 iStone. All Rights Reserved.|ホームサイトマップ