銀星石

化学式:Al3(PO4)2(OH,F)3・5H2O

銀星石 銀星石2
Montgomery Co., Arkansas, U.S.A.

 この標本は緑色の針状結晶が放射状に集まった銀星石です。緑色なのに銀。奇妙な鉱物名ですが、歴史的な事情が原因です。日本で初めて銀星石が紹介された頃、ボヘミア産の無色透明の標本が広く出回っていました。そのため、当時の日本の鉱物学者は色彩と形状より銀星石と名付けました。なお、英語名のWavelliteは発見者の名前に因んでいます。
 銀星石の色は、無色と緑色の他、青色や黄色など多彩に変化します。よって、鉱物名に色を用いるのは不適切です。しかし、名前が広まってしまうと変更するのが困難なため、そのまま使われています。

銀星石(原石標本)


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