自然銅

化学式:Cu

樹枝状 塊状(ナゲット)
自然銅(樹技状) 自然銅(塊状)
Caledonia Mine, Ontonagon Co.,
Michigan, U.S.A.
Keweenaw Peninsula,
Michigan, U.S.A.

糸状 霰石だった自然銅
自然銅(糸状) 霰石だった自然銅
San Jose Mine., Arequipa, Peru Corocoro, Dept. La Paz, Bolivia

 自然銅は銅を主成分とする元素鉱物です。8面体などの結晶となることもありますが、多くの場合、樹技状や塊状で産出します。本来の色彩は左上の標本(注意:洗浄されています)の様な銅色です。しかし、銅はとても錆びやすいので、黒ずんだ状態で産出します。緑色の部分は風化によって生じた孔雀石です。米国ミシガン州では自然銅の採集が1845年から1968年まで行われ、500万トン以上の銅が生産されました。
 左下の展示品は糸状の自然銅です。銅が過剰に存在する溶液から急速に結晶成長することによって、生成しました。珍しい産状です。右下の展示品は主に自然銅で構成されています。しかし、元々は霰石の三連双晶でした。リンク先の写真と見比べてください。どちらも六角柱の形状をしていることが分かります。銅を含んだ地下水がしみ込むことによって元素の置換が発生し、この標本は誕生しました。孔雀石と赤銅鉱(Cu2O)も含まれています。

自然銅(国産原石標本)


Copyright (C) 1996-2008 iStone. All Rights Reserved.|ホームサイトマップ