クリソコラ&マラカイト

化学式:(Cu,Al)2H2Si2O5(OH)4・nH2O(クリソコラ)
Cu2(CO3)(OH)2(マラカイト)

クリソコラ&マラカイト
Star of Congo mine, Katanga, Congo

 水色の部分がクリソコラ(珪孔雀石)で、緑色の部分がマラカイト(孔雀石)です。どちらも、銅鉱石が風化して生成した二次的な鉱物で、層状に重なり合っています。同様の縞模様を、マラカイトとアズライト藍銅鉱)でも形成することがあり、アズロマラカイトと呼ばれています。今のところ、この展示品にはニックネームが存在しません。名前は販売店の表記に従いました。良い案がある方は、お知らせください。

コラム「3度目の正直」
 この標本は鉱物科学研究所から購入しました。同研究所は販売標本リストを発行しています。リストの第120号にて、42番目に紹介されている標本を見てください。なんと、ここに展示したものと同じでものが掲載されています。この標本を入手するまでの裏話を紹介しましょう。
 まず、最初にクリソコラ&マラカイトが販売されたのは2005年3月の新着標本販売会でした。この石を品定めをする時、最も重要なことは縞模様の美しさです。安価なもの(¥3,000以下)は縞の間隔が狭い部分だけで構成されており、美しさに欠けると思いました。高価なもの(¥4,000以上)は縞の間隔が広く、バランスの良さを感じました。しかし、¥4,000以上も払いたくありません。よって、購入することを止めました。
 次に、5月に開催された新宿ショーでも見かけましたが、同様に見送りました。なお、4月に販売リストが送られてきましたが、手にとって選べないので、パスしました。
 そして、季節は夏になり、7月に新着標本の販売会が開催され、3度目の購入の機会がめぐってきました。テーブルに列べられた商品をながめていると、¥3,000で、この標本が販売されていました。間隔の広い縞模様が見える上、狭い縞模様も備わっています。よって、購入を決意しました。それから2週間後、標本リストを整理していた時、自分のものとよく似たものが紹介されていることに気づきました。列べてみると、模様が完全に一致。同じ標本であることが判明しました。
 販売リストに掲載される標本は、お店の方(堀先生)がじっくり選んだものが使用されるはずです。先生と同じ価値観を共有でき、なんとなく、嬉しくなりました。

クリソコラ (原石等) ● マラカイト (原石等)


Copyright (C) 1996-2009 iStone. All Rights Reserved.|ホームサイトマップ